建設キャリアップシステムの利用状況(2023年10月現在)について

建設キャリアアップシステム

建設キャリアアップシステムは建設業で働く技術者の保有資格、社会保険加入状況や現場の就業履歴などを業界横断的に登録・蓄積してDX化して活用する仕組みです。
DX化により建設事業者の見える化を進めることで事業者及び技能者の能力評価が確認できることになり、今後の技能者の処遇改善等の建設業界の発展に繋がります。
2023年9月現在、全国で技能者約126万人(全技能者の1/3)、事業者16万社(全許可事業者の1/2)が建設キャリアップシステムの登録があり、就業履歴の件数は2023年度で約2,600万件、運用利用状況は10,600万件が登録されているようです。
全国では、既に45都府県でCCUSが利用されており未実施は5県のみとなっています。
登録件数は年々増加傾向にあり、今後は経営事項審査にも当該システムの現場運用が評点となることから、建設事業者はシステムの利用について避けて通れない状況となってきており、いずれ義務化又は登録が当たり前となると思います。
また、就業履歴に必要となる標準カードリーダーについても安価なものやパソコンが不要なものも順次販売しており利便性が増しています。

この建設キャリアアップシステムの中で重要なものの1つに技能者の能力評価があります。
能力評価はレベル1~レベル4までの4段階あって資格や経験により評価される仕組みとなるので手当支給等の処遇に反映する取り組みが出てきています。
このレベルアップについては、技能者の登録だけでは自動的にはレベルアップしません。
能力評価の実施団体に申請をして承認された場合に初めて能力がアップします。
したがって、既に基準を満たしている場合には早急にレベルアップし、それを建設キャリアアップシステムに反映しなければいけません。
また、レベルアップの基準には就業日数もありますが、2024年4月以降の就業日数は、建設キャリアアップシステムでの就業履歴しか認めて貰えないように国土交通省は今現在、発表していますのでこのままですと資格保有期間は2024年3月末で打ち切られてしまいます。
従って、建設業を営む事業者は早急に建設キャリアアップシステムの導入をお勧めします。

当事務所は建設キャリアアップの登録行政書士に登録しています。
まだ実績はありませんが、建設業の事業者のサポートができるよう考えておりますので、まだ導入していない事業者、運用できていない事業者の方は当事務所までお問い合わせください。