建設キャリアアップシステムに登録した技能者にはキャリアアップカードが交付されます。
このキャリアアップカードはレベル1~レベル4まで4種類のカードにより色付けされています。
具体的には
レベル1(白色)・・・初級技能者(見習い)
レベル2(青色)・・・中堅技能者(一人前)
レベル3(シルバー)・・・課長として現場に従事できる者
レベル4(ゴールド)・・・高度なマネジメント能力を有する者(登録機関技能者等)
となります。
初期登録時に交付されるカードはレベル1(白色)になりますが、このまま何もしないと初級技能者(見習い)の扱いのままになってしまいます。
従って、各専門工事業団体が策定した能力評価基準を満たしている技能者は、能力アップの申請をする必要があります。
【能力評価の対象となるもの】
①経験(就業日数)
②知識・技能(保有資格)
③マネジメント能力(登録機関美納車講習・課長経験)
例えば土木業の評価基準は下記のとおりとなります。
上記のとおり国土交通省及び専門工事業団体が発表しています。
従ってレベル2の判定は土木に関する資格のうち2つ以上を保有していればレベル2に昇格することができます。
そしてレベル3からは保有資格だけでなく、就業日数、職長等の経験で判定されます。
資格を既に満たしている場合には早めのレベルアップをお勧めします。
なぜならば2024年3月までの就業日数や経験は経歴を証明することで判断されますが、2024年4月以降は、建設キャリアアップシステム上で登録されている就業日数、経験の履歴のみが反映されるからです。
建設キャリアアップシステムは「見える化」により他の事業者の所属する技能者を閲覧することが出来ます。
これにより、初級技能者(見習い)しかいない事業者よりもレベルアップした高度なレベル技能者を保有する事業者が元請けから選ばれやすくなるのではないでしょうか。
またレベルアップした資格を保有する技能者が事業者にいると元請ゼネコン独自の手当支給としてこのレベル評価を反映する取組も広がっています。(つまり技能者の単価アップ)
ですので技能者のレベルアップは技能者本人だけでなく事業者も積極的に関わる必要があるということですね。
技能者の職種レベルアップは現在41種類の職種で認められています。
技能者がレベルアップできるよう当事務所では職種毎の案内や申込のサポートも行いたいと思いますので、ぜひ当事務所までお問い合わせください。